北海道の通学事情
北海道は冬と夏とで交通事情が一変する。
そんな中、学生たちがどのように通学しているのかを紹介していく。
雪の無い季節
自転車
近距離通学の王道。
札幌は平らな土地と広い道路のため、自転車の親和性が高く、自然みな自転車に乗る。
校内が広すぎて、移動に時間がかかりすぎるのも理由の一つ。
昨年、北大に行ってみると、多くの学生がクロスバイクに乗っていた。
私たちのころはママチャリがメインだったが。
北大は一学年2千人ほどの学生がおり、朝の通学時間帯の校内は、一昔前の中華人民共和国のような有様になる。
自転車の群れが一斉に学内を走る様子は、圧巻の一言。
注意しなくてはならないのが、冬の始まり頃。
まだいけるまだいけると、自転車で通い続けると、授業が終わったころには雪が積もって身動きできなくなる。
押して帰る分には大丈夫だが、最悪鍵穴が凍って動かせなくなる。
こうして春まで自転車は冬眠の憂き目にあうのだが、雪圧のすごさで自転車がフレームごとねじ曲がってしまうことも。
このような自転車が、春になると駐輪場から結構な台数見受けられる。
では、冬の間自転車はどうするのか。
室内に置き場がない人のために、自転車預かりサービスなるものが北海道には存在する。
一冬数千円。
しかし中には、冬場でも普通の自転車に乗る強者もいる。
曰く、自転車が少なくて乗りやすいとのこと。
危ないので絶対にすすめられない。
車
基本的に学生の車での通学は認められていない。
いくつかある校門には守衛が立っており、入らせてくれない。
ただし、歯学部病院に行きます、というと突破できた。
今は北大病院に診療室が移され、この手は封じられてしまった。
雪のある季節
地下鉄
札幌市には市営地下鉄が走っている。
北海道ではJRのことを汽車と呼ぶ、電化区間は一部のためだ。
そして驚くことに、地下鉄はタイヤ。
乗り心地は悪くない。
北大が広すぎるため、学部によっては降りる駅が違う。
だいたい、札幌駅、北12条駅、北18条駅などが利用される。
ただし駅から北大を貫くメインストリートまではそこそこ遠い、他に手段がないため歩くしかない。
徒歩
冬場はこれがメイン。
街ゆく人の中には、高齢者や幼児がプラスチック製のそりを引いてたりする。
カートやベビーカーの替わりというわけ。
道産子は雪が降っても傘をささない。
雪がサラサラなので、払えば落ちるから。
足元の悪さはじきに慣れてくる。
私はいつもスニーカーだったが、靴底の裏の形が重要。
平らなものだと、滑って大変なことになる。
アディダスは大丈夫だったが、ナイキはダメだった記憶がある。
ビジネス向けの雪靴は、どこの靴屋でもおいてある。
大雪が降った後は大変である。
朝、表の取り付け道路にまで、ママさんダンプなる除雪具で通路をつくるところからはじまる。
道に出ても、歩道は除雪ができていないことも。
雪が降りそうな日は、早起きが鉄則。
北海道の冬道
大変そうだが
通学は、なんだかんだいっても、内地の大学より楽だと思う。
大学周りにインフラは充実してるし、大学から下宿などの生活圏もほど近い。
何といっても、札幌圏は人口230万人の大都会というのは大きかった。
続きます