代替甘味料は、最近の飲料や菓子類には欠かせない原料となっている。
求められる理由の最たるものは、ダイエットだろう。
ゼロコーラ、アクエリアスゼロ、アルコール類に至るまで、スーパーの棚に並んでいるだけでも枚挙にいとまがない。
カロリーゼロ・カロリーオフの違い
ところでゼロカロリーや糖質オフなどの表記の違いはご存知だろうか。
何となくカロリーが低い、ぐらいの感覚の方がほとんどであると思う。
これらの表記は、厳密に法令で区分されている。
ちょっと整理をしてみよう。
ゼロカロリー・・・100gまたは100㎖あたりのカロリーが5㎉未満(ゼロ・ノン・無)
カロリーオフ・・・100gまたは100㎖あたりのカロリーが飲料では20㎉未満、それ以外では40㎉未満(オフ・ひかえめ・少・ダイエット・ライト)
シュガーレス・・・100gまたは100㎖あたりの単糖類・二糖類(砂糖も含む)が0.5g未満(無糖・ノンシュガー・糖類ゼロ)
糖質ゼロ ・・・100gまたは100㎖あたりの食物繊維を除くすべての炭水化物が0.5g未満
糖類オフ ・・・100gまたは100㎖あたりの糖類が飲料では2.5g未満、それ以外では5g未満(オフ・ひかえめ・少・ダイエット・ライト)
ややこしいことこの上ない。
普通の人であればダイエットにかかわるカロリーに統一してほしいところだろう。
アクエリアスとアクエリアスゼロの表記とカロリー表示
アクエリアス
アクエリアスゼロ
カロリーオフは虫歯にならない?
ところが、立場が違えば、求めるものも違ってくる。
医科であれば、低カロリーであること・・・これは普通の人も同じ。
もう一つは、インシュリン分泌刺激がないこと。
糖尿病の人でも安心して摂取できるためだ。
他には、腸内環境を整えるなど。
歯科では、当然虫歯がからんでくる。
求める要件は、う蝕誘発性が低い、もしくは無いこと。
さらにできれば、う蝕誘発性がないことに加え、う蝕誘発性の高い甘味料の、う蝕誘発性を抑制できることである。
砂糖に近い味や性質に加え、歯垢の本体である不溶性グルカンの原料にならず、酸の産生をおこさない、抑制するといったところ。
歯科においてはあまりカロリーは問題にしないのが、他科と違うところである。
甘味料は、二つの系統にわけられる。
糖質系甘味料と非糖質系甘味料である。
糖質系甘味料にはカロリーがあり、非糖質系甘味料にはほとんどカロリーがない。
それぞれの系統に属する甘味料を大まかに分類する。
糖質系甘味料 ・・・砂糖・その他の糖・糖アルコール
非糖質系甘味料・・・天然甘味料・人工甘味料
これらの甘味料にはどのような特徴があるのだろうか。
続きます