食生活 その1
学生街には特殊な食文化がある。
言うまでもなく、やすい・量が多いは正義である。
多分に漏れず、北大周辺にもたくさんの学生向けの店があった。
新入生歓迎のシーズンには、あまたの学生の胃袋を破壊する恐怖の存在でもある。
激盛りの店
寿司のまさもと
寿司の握りの、巨大版。
梅のジャンボ握り、通称梅ジャンがあった。
ジャンボといっても、ネタのサイズは一緒である。
コンビニのおにぎりより大きい温かいシャリに、薄いネタが張り付いていた。
パチンコのあぶく銭で松の握りをジャンボにした友人がいたが、激しく後悔していた。
今は店自体もうなくなってしまった。
時館
かつては時計台のある趣のある建物であり、おいしいカレーを出す店であった。
北大の地下にトンネルができた結果、移転後はまずくなった。
ここには3キロのカレーがある。
食べきれば3,000円の賞金が出るが、完食できる人はほとんどいない。
体育会系のチャレンジとして定評あり。
蓬莱のチャン大
かつては北大近くに支店があったが、藻岩山のふもとに本店があるのみ。
ここのチャーハン大盛りは、1,6キロある。
通称・藻岩山。
最初はうまいのであるが、徐々に食べても食べても減らないチャーハンに戦慄を覚えてくる。
混ぜられているコショウに舌がしびれてくる。
いかに添えられている紅ショウガで舌をうまくリセットするかがポイントだと思う。
ジャンヌ
激盛りの店として名高い。
看板メニューは、カツ丼激盛り、通称カツ激。
カツが3枚使用された、重さ1.3キロの代物。
一食4000キロカロリーをこえる。
残念ながら、あまりうまくはないので、苦痛である。
なお、調理のおばちゃんは、揚げ油に手を突っ込んでしょっちゅう火傷している。
学習能力はあまり高くはなさそうである。
キャロル
かつてはウェルカムという店名であった。
そこの掟破りというメニューがある。
ハンバーグ・フライセット・サラダ・ホットドック・味噌汁・ナポリタン・ライスが所狭しと並ぶ。
ついてくるドリンクは、大ジョッキのシェイク。
普通に食う分にはうまい店なのだが、掟破りにすると全然ウェルカムではない。
歯学部食堂
かつて歯学部病院に小さな食堂があり、ときおり食べていた。
ここのカレーの大盛りが、大盛りどころではなかった。
病院を受診する人が、これを完食できる時点で、大丈夫だと思われる。
今は食堂自体ない。
学生にとって大盛りは正義
安い店
大将
昔からあるラーメン屋、肉チャーハンがうまい。
ここに300円ほどの学生ラーメンなるものがある。
普通のラーメンはまあまあ食べれるのだが、こちらはあまりうまくなかった記憶がある。
富士屋
歯学部近くにある、定食屋。
かつ丼が500円。
何よりうまい。
授業をこっそり抜け出して、混雑する前に到着するのがポイント。
今は店主病気のため、なくなった。
みゆきちゃん
定食の店。
マグロ丼定食が500円くらいだった
今は小ぎれいになったが、値段も上がった模様
今思えば
良く食べたものだと思う。
今食べようものなら、確実に胃がやられる自信がある。
今の学生たちも、まだ利用しているのであろうか
学生街の食生活 完