小児の治療へのステップ
年齢に合わせた予防
小児の歯磨きは今も昔も親を悩ますもの。
しかし今はアマゾンなどで様々な便利グッズが売られている。
最初は少しずつ慣らすように、いろいろ試していくとよいだろう。
当院で扱っている乳児向け歯磨きグッズ
ただし、仕上げは完璧にすること。
嫌がる子は慣れるのを待って、という育児書があるが、何のエビデンスもない。
最初は嫌がるのは当たり前、それを受け入れさせるようにしていくことが重要。
歯科での予防処置
2歳も後半になると、歯科での予防が可能になる。
歯科衛生士によって、少しずつ歯科への順応を開始する。
具体的には、歯面清掃やフッ素塗布。
日頃より歯医者に慣れ親しんでおけば、虫歯になってもスムーズに治療が可能。
当院での治療の流れ
もし虫歯になっても、いきなりの治療は難しい。
最初は、衛生士によって口腔清掃などをおこない、器械などに対して慣れるようにする。
それができるようになってからの治療。
可能な限り歯科恐怖症などならないように、ステップアップさせていく。
基本的には、治療はお子様ひとりで。
親が近くにいると、甘えてしまったり、助けを求めたりしてしまう。
現在の歯科治療は、3歳以上では母子分離が適用。
ただし、神経が虫歯に侵されているようなときは、開口器などを用いて治療する。
可哀そうだとは思うが、痛いのを放置することはもっと可哀そうだから。
治療を受け入れることができない場合は、笑気ガスによる鎮静治療が可能な医療機関での治療のため転院となる。
当院での小児治療への取り組み
当院では可能な限りスムーズに治療できるよう、いろいろな工夫がある。
ユニットのDVD再生機能付きTV
治療用ユニットに座ったまま、子供用のDVDを映す。
これがあると、とりあえず座ってくれるし、脱走もしない。
ユニット備え付けのDVDプレイヤー付きテレビ
ごほうび
治療が終わると、いろんな種類のおもちゃが入ったカゴから、好きなのをひとつ選べる。
年齢は小学生以下。
ただし、何でもよいから、ひとつでも治療につながるものができた小児のみ。(麻酔だけでもできた、など)
以前はガチャガチャだったが、カプセルに入る大きさに制限があったため今のスタイルになった。
ごほうびのおもちゃ
以前使用していたガチャガチャ
キッズスペース
少しでも楽しく来れるよう、当院ではキッズスペースがある。
私が子供のころの歯医者と比べると、隔世の感がある。
キッズコーナー
続きます