運動会みたいなもの

大学で運動会みたいなものがあれば大変だ。
1学年2000人を擁する北大である。
学生・職員の総数は1万ほどになる。
オリンピックだってそんな巨大な規模では開けないだろう。

その代わりに、1年生として入学して間もなく、体育会本部主催の1年生の体育祭みたいなものがある。
あとは、学部ごとに運動会があったり、スポーツ大会がおこなわれたりする。
工学部・水産学部・獣医などは独自の運動会があるようである。
漫画「動物のお医者さん」を読んだことがある方は、獣医学部の運動会があるのをご存知かもしれない。
工学部の綱引きは、今はなき土木科が全てをこの大会にかけて臨む始末。
残念ながら歯学部には運動会がなく、代わりにソフトボール大会がある。

クラスマッチ

入学して間もなくおこなわれる運動会みたいなもの、それはクラスマッチ。
体育館を使って、クラスごとに集まり、さらに1年生全体を3つのチームに分けておこなわれる。
色んな競技があるが、盛り上がるのは女騎馬戦と男子の棒倒し。
普段の女子力の高さが、引きはがされる瞬間でもある。

クラスの初めての共同作業

このクラスマッチには、各クラスがデザインして共同発注したクラスTシャツを着ておこなわれる。
必然的にクラスの中で共同作業が必要になり、自然にクラスメイト同士仲良くなっていく。
なお、クラスTシャツの受付と発注は生協で簡単にできる。

クラスマッチでのカット。右から3番目が私
北大クラスマッチ

ソフトボール大会

こちらは歯学部の大会。
冬も間近な11月3日ごろおこなわれる。
場所は、豊平川の河川敷の球場。
参加資格は、歯学部の団体ならだれでもOK。
部活・クラス・医局がチームを作りトーナメント方式でおこなわれる。

ソフトボールが強いバレー部

私もいたバレーボール部は、バレーボールはからっきしだが、ソフトボールは強かった。
なぜかと言うと、ソフトボール大会を見据え、野球経験者を積極的に勧誘していたからである。
部活全体でナインが組めるほど経験者ぞろいであった。
なお、野球部からはかなり恨まれた。

ガチな医局

医局というとどのようなイメージだろうか。
まあ、だいたいの医局は想像とは当たらずとも遠からず。
ただし、私の属していた第一保存科は全く違った。
だいたい5時を回った瞬間、冷蔵庫に山のようにつめられたビールを開ける音がするパラダイス。
今でこそ、アカデミックな空気だが、昔はずいぶん違ったのだ。

かつては、医局員は診療の予約を4時で打ち切り、ソフトボールの練習に精を出していた。
医局長たるT先生が野球好きだったためである。
医局長自ら日ハムのユニフォームを着て参戦するソフトボール大会。
下っ端の医局員はミスが許されない、ある意味なまじな臨床よりおっかない大会であった。

運動会みたいなもの 完
また祝日にでも続きます。